Dell Vostro 15-3568にLinux Mint 19.1を入れて使っています。

 買った当初のOSはWindows10だったのですが…、あまりの「もっさり感」に耐えかね、Linux Mintに乗り換えてだいぶ快適になりました。(デュアルブート化するつもりでしたが、インストール過程で手順を誤ったようで、Windows10の方は起動できなくなりました)

 ただ、そのLinux Mintを入れた頃から調子悪くなった点がありました。WiFi経由で印刷指令を出してもプリンタがすぐに動き出さず、放っておくと忘れた頃に出力されている、またはPCを再起動したら印刷が始まる、ということが多くなったのです。

<症状>
・印刷指令を出しても印刷がすぐに始まらないことが多い(感覚的に約30〜50%発生)
・ドライバを再インストールしても症状は変わらない
・PC、無線ルータ、プリンタは近い距離(壁なし、3m以内)にある
・ルータを変える機会はあったが、症状に大きな変化は見られなかった
・直す方法はPCの再起動またはプリンタの再起動
・スマホ/タブレットからは問題なく印刷できる
・別のPC(Windows10)からも問題なく印刷できる

<環境>
・PC : Dell Vostro 15-3568 (CPU : Celeron 3865U 1.8GHz, メモリ : 4GB)
・OS : Linux Mint 19.1 Tessa
・プリンタ : Brother DCP-J963N

 最初はルータやプリンタのLinux用ドライバを疑い、ブラザーコールセンターさんにも問い合わせました。指示もらった通りいろいろやってみた結果を眺めると、どうやらLinuxを入れたDell Vostro特有の問題に思えてきました。

 結論として、私の場合は内蔵無線LANモジュール(QCA9377)を無効化し、外付け無線LANモジュールを使うで解決しました。

 ここにヒントがありました。Ubuntu+Qualcomm QCA9377ではWifi信号が非常に弱い、というものです。Linux MintはほぼUbuntuなので、これか!と思いました。試しに、スピードテストをした結果です。

 普段はほぼダウンロード専門なので気が付きませんでしたが…アップロード速度がダウンロード時の20%くらいしか出ていません。信号が弱いのか、アップロードするデータにエラーが多いのかは不明。

 たまたま手元にあったELECOM-150SU2Mという安価な、最大150MbpsのUSB2.0外付け無線LANモジュールです。これを付けた状態でスピードテストをしてみると

 おお、やった! アップロード速度が改善し、印刷エラーがなくなりました!

 なお、このままだとPC起動するたびに2つのWiFiモジュールが動き出し、毎度設定する必要が出てくるので、内蔵無線LANモジュール(QCA9377)の方をBIOSで無効化します。PCを再起動して、Dellのロゴが表示されている頃にF2キーを押すと以下の画面になりますので、Wireless Device EnableでWLANのチェックを外します。


 USB接続の外付け無線LANモジュールはこれからずっと付けたままにはなりますが、印刷時の不具合がなくなったのは本当に嬉しかったです。